ヘリウム・エスケープバルブ

ヘリウム・エスケープバルブについて,オメガの説明書から抜粋

深海ダイビングには,酸素が水深60mで毒性を帯びるため,空気は使用できません。このため,深海で作業する際,プロのダイバーは数日ダイビング・ベル内に滞在し,ヘリウムの割合が高い混合気体を吸収します。圧力を作業水深の水圧まで徐々に高めます。ダイバーが入ったダイビング・ベルは作業位置に下ろされ,ダイバーは作業実施のため,ベルの外に出ます。

作業が完了すると,再びベル内に戻り,海面に引き上げられます。圧力は大気圧に戻り,この時点で弁を開く必要があります(数日続行する深海ダイビングの場合のみ)。

ヘリウム分子は拡散し,パッキンの素材にも浸透します。その量は,大気圧に戻る間に時計ガラスを圧迫するに充分なものです。これを避けるために,シーマスター・プロフェッショナル・ダイバーはオメガが特別開発したエスケープバルブを備えています。

オメガ・ウォッチ: スイスの高級時計メーカー