スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則を読んだ件

このたび期せずして仕事でプレゼンをすることになり,せっかくなのでこの機会にスキルアップしたいとハウツー本を読むことにしました。amazonで見たところ,本書の評判が良く,また,スティーブ・ジョブズの基調講演が常に素晴らしいのは当方も知っていたので,購入し読んでみました。

著者はプレゼンのトレーナーだそうですが,ジョブズのプレゼンを分析し,その真髄を解説しています。ジョブズのプレゼンは非常にシンプルで,わかりやすい言葉で表現されています。数字に意味を持たせ,ヘッドラインに注力しています。当方も今までは,フォントや色使いには気を使っていたのですが,話すことを全てスライドに盛り込み,また,あれもこれもと内容を詰め込みすぎて文字だらけのスライドを作成していました。ジョブズのスライドはシンプルで画像や映像を使い,口頭で補います(Youtubeで基調講演の動画を視るとよくわかります)。『洗練を突き詰めると簡潔になる』はレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉だそうですが,まさにそのとおりだと思いました。

また,ジョブズのような一流のプレゼンターでも長時間の練習をし万全の準備をしていることにも驚きました。当方はスライドを作るのに時間をかけていましたがそれで満足してしまい発表の演習はほとんどしていませんでした。どのように聴衆に見えるかを重視し,ビデオで撮影しながら練習すると良いとのこと。

ジョブズは新製品のセールスでプレゼンをすることが多く,他の多数のシチュエーションにすべて当てはまるとは思いませんが,参考になる部分が多かったです。本書で書かれていることを踏まえ,完成度が高いプレゼンを習得していければと思いました。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
カーマイン・ガロ 外村仁 解説

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