温泉カルテについて

有数の温泉地である大分の別府では温泉カルテというものに取り組んでいます。温泉法により温泉を利用する場所では温泉成分等の掲示が義務付けられ、成分や適応症などが記載されています。温泉カルテでは法定事項に加えより詳細な情報(加水した場合の割合や温泉Gメンによる温泉の評価など)がわかりやすく記載されています。特に、浴槽内での温泉成分を記載しているのは温泉に自信がある別府ならではです。通常、温泉成分は源泉での分析結果を基に記載しています。しかしながら、温泉は生きているものですから、例えば源泉からパイプで温泉を引いていたり、循環して使用している場合などでは(溶存成分が揮発等により失われていたりして)実際の浴槽の成分が異なっていることが考えられます。温泉カルテでは浴槽内の成分を確認することができるので、利用者にとってはありがたい情報といえると思います。